2013年11月14日木曜日

来訪(on twitter @rahumj)

主をたたえよ。主はお前の罪をことごとく赦し、病をすべて癒す(詩編 103:2-3)
壁を埋めつくす古い本.人工灯の薄暗がり.窓もない小さな密室の中で,エアコンはかすかな動作音をたてて,生暖かいその息を,我々二人のうなじに向かって吐き続けていた.

 忍び寄る闇の気配を感じながら二人は,光を求めて,言葉少なに話をする.そこに祈りの芳香は,止めどなく漂い続けた.

 そして突然の来訪. この詩編103:2-3は,何の前触れも無く,我ら二人の目の前に出現した.あなたは絶句し,私は慟哭した.なんということだ.なんということだ.

 そして今はわかる.二人をこの密室に招き,閉じ込めたのは彼であると.彼は壁を通り抜け,やってきて,予定していたとおり,我らの会話に加わった.そして我ら二人の灯心にともし火をともすと,来たとき同様,二人を残して壁を抜けてお帰りになった.それは,

 あの日のように.

 約束の通りに.
2013/11/13(水) 16:00~18:00
牧師室にて

関連聖句: その日,すなわち週の初めの日の夕方,弟子たちはユダヤ人を恐れて,自分たちのいる家の戸に鍵をかけていた.そこへ,イエスが来て真ん中に立ち,「あなたがたに平和があるように」と言われた(ヨハネ20:19)

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