2013年11月9日土曜日

隣人(on twitter @rahumj)

 それは去る11月6日に起こった.

 86才になる母が,車いすに乗った自分の息子に,灯油をかけ,火を付けて殺した.介護疲れで無理心中しようとしたという.その悲劇が起こった場所は,自分のお気に入り,風の小道,あの浜辺の自転車道だった.

 あの浜辺の美しい風景と,そこで起こった子殺し,しかも焼殺という悲劇のあまりのギャップ.そしてもし自分がそこを通りかかっていたなら,助けることが出来たかもしれないというその思いの痛み.

 これが自分の生きている現実だ.平和な装いの裏側で,息づいている無限の悲惨,私の隣にたたずんでいる.

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