2013年12月17日火曜日

その長男(on twitter @rahumj)

 次男は父に泣きながら訴えた.「あなたをもう『父』とは呼べません.あなたと私がどれほど似ていないか,気づいたからです.私は実は捨て子だったのですね?あなたはそれを憐れに思われ,拾って育てられたのですね?感謝します.でもあなたを見れば見るほど,私の姿は惨めです.もう耐えられません.」

 そう言って彼が家を飛び出しそうとした時,長男が彼の前に立ちはだかって言った.「弟よ,私をご覧なさい.私の姿も父とは全く似ていない.むしろおまえのその惨めな姿にそっくりだ.しかし私は間違いなく,あの父の子だと言い切れる.おまえも私のような者なのだから,おまえも間違いなく私の父の子なのだ」

0 件のコメント:

コメントを投稿